2010年3月17日水曜日

シダレヤナギの芽吹き

春を告げる自然誌の一つにシダレヤナギの芽吹きがある。未だ他に展葉している植物が少ない春先に、いち早く芽吹き、鮮やかな黄緑色で観察者の眼を楽しませてくれる。
このヤナギが最近少しおかしい。例年なら晩秋にはすっかり落葉し、この早春の芽吹きまでモノトーンのはずなのだが、ここ何年かは完全に落葉せず、黄色ぽい葉が残る冬を過ごしている。この現象はイロハモミジにも観られ、ここ井の頭公園だけでなく、他の複数のフィールドでも確認されている。気候変動と何か連関があるのだろうか。
ヒヨドリがシダレヤナギの新芽を食べに集まり一日中にぎやかにしているが、運が良いと季節移動中のレンジャクを観察できることがある。見るのではなく『観る』ことで見慣れたものの中に宝を見出すこともあるのだ。自然観察、それもモニタリングがオススメだ。

Joe〓

0 件のコメント:

コメントを投稿